? 前回のブログ 写真レポート|前編 ではIBS2019の会場からモダン?コンテンポラリーな建材をご紹介しました。今回はラスベガスの街から郊外へと足を伸ばし、完成したばかりの新築とリノベーションの住宅現場から、それぞれ見えてくるデザインのポイントを探ってみたいと思います。
???シックな色使いと素材感で高級感を演出
? ショーの会場で見た商品はどれも少し派手でとがった印象を受けましたが、訪れた先では建物全体がうまくコーディネートされていて、微妙な配色の壁面塗装や装飾小物、床タイル?キャビネットなどの素材選定の技が光っていて、落ち着いた大人の雰囲気が漂っていました。トータルコーディネートが肝心だという事に改めて気づかされます。下のダイニングとベッドルームの写真はラスベガスの南にあるHenderso
? 次はラスベガスから北に走ったところにあるNorth Las Vegasという町のリノベーション現場を見学しました。1950年に建てられて手がほとんど入っていなかった邸宅を大幅に作り変えて完全に別物にした実例です。ダイニングキッチンの一部に昔の面影を残していましたが、それ以外は壁?床?天井が全て張り替えられて機器も最新のもので固めらてモダンな雰囲気を出していました。ベッドルームなどメインになる部屋はおそらく壁一面を取り払って作り変えた様子で、ヘッドボードの周りからふんだんに光が射し込んでいて好印象でした。
? 下の写真は何だと思いますか?電子レンジか冷蔵庫のように見えますが、のぞくと中には植物が!実は「自家栽培ユニット」で、システムキッチンの中でアルファルファなどの小さな野菜を育てられるプランターのようになっています。サイズに余裕のあるキッチンへの組み込みなどで最近たまに見かけるようになりました。
? 屋外の写真はペットやアウトドアのための芝生スペースですが、問題はその奥に見える小屋と囲いのような物体???中は空っぽでしたが、実はオーナーが住み始めると、この中で「ニワトリ」を飼って、その卵をいただくための「鶏小屋」だそうです。その手前には枕木で作られた家庭菜園のプランターも見えています。つつましやかでも自給自足を良しとする最近の富裕層や環境意識の高い西海岸の人たちには、このような設備が広く受け入れられると聞きました。さて今の日本人には馴染みそうでしょうか?
???モダンなガレージの中には???
? 南部の町Henderso
? コンセプトハウスですので非日常な空間演出も入っていたようですが、設備そのものは飾りではなく実際に使うためのものです。オーバースライド式のガレージドアは、水平レールを吊天井の中に隠した珍しい納まりになっていました。精悍な印象のブラック塗装のレール、軸駆動タイプのジャックシャフトモーターの最新型などで固められ、全面ガラスパネルのモダンなドアと合わせて、参加者の強い関心を集めていました。
? 規格外の高さの天井とパネリング、細いフレームのガラス窓の組み合わせは日本のコンテンポラリーデザインとも解釈が少し違って、住まう人だけではなく招かれる人へのインパクトも重視されているような気がしました。?ちょっと気を抜いて見て回っていると「 金+黒」が! チャコールブラックのマーブル調天板はここ数年で日本国内でも格段にシェアを広げた人工水晶系(クォーツ)の成形材でした。天然石に近い硬さを持つクォーツのカウンター材は色合いや柄が豊富で実用性も高いことから、キッチン?洗面だけではなく壁面や浴室など様々な場所で使われていました。
? 2回に渡ってラスベガスからアメリカのトレンドの最先端をご紹介してきましたが、皆さんが見て「これは!」と思うポイントはありましたか?富を求めて集まる特殊な市場のラスベガスだからこそ見える住宅環境だったのかもしれませんが、現実と非現実を一度に体感することで、次の一手へのヒントが見えてくる気がしました。
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